夏の終わりに
ずっと続くと思って突入した夏休みも八月も半ばを過ぎた頃から落ち着かなくなり、当然の如く最終日を迎えてしまう。子供の頃は意識しなかったが、今思えばかなりの宿題の量だった。これは時代というよりも地域差によるもので、郷里の甥や姪は今も変わらず、かなりの宿題を出されている。決まって、「夏の友」という問題冊子を与えられた。これ以外にも漢字ドリルや自由研究、読書感想文もある。まあ、彼らは当然それが全国的に普通だと思ってもいるが、遠くから転校してきた児童の母親が「こんなに多いんですか?」と驚いていたらしい。
毎年この頃になるとサザエさんで宿題を残したままのカツオの話が登場する。お決まりのパターンで、波平やマス夫に泣きつくことになる。私が子供の頃から変わらない。先日も「カツオ夏の終わりに」というタイトルで放送された。何も他人事ではない。私も子供達の自由研究を毎年つき合わされている。三一日が土曜日だと新学期は九月二日からとなって一日得した気分になるが、九月一日の日曜日にサザエさんを見ながら宿題を片付けているのはむなしい。カツオネタはやはり八月最終日曜日向けの内容で、九月一日放送分では宿題から解放された彼の姿を見て、ますます焦ってしまうことになりかねない。
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