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小学校の同窓会

 「小学校の同窓会をやろう!」という話になった。便利な世の中で、facebookで探し出した同窓生がいれば、今もLINEでグループを組んでやりとりしている者もいる。誰もがスマホか携帯電話を持っているので、入手したその番号にショートメールでメッセージを打って、連絡のきっかけを作ることもできる。一方、個人情報保護の意識から、実家や家族を頼っての電話連絡でのアプローチが難しい。

 小学校卒業から間もなく35年(当時)。この間、一度も同窓会を開催していない。せっかくなのでクラス単位などというケチなことを言わず、学年4クラスでの学年同窓会にした。私が郷里を離れ、四半世紀。帰省の都度に、「同窓会でもやろうよ」と話していたが、その話はその場を超えて広がることはなかった。自分が郷里を離れているために、自分が言い出しても難しいと思っていたが、東京での夜に同窓生3人で開いた冒頭の飲み会で、「じゃあやってみるか!?」ということになった。この時のメンバーの一人はその後会社を辞めて郷里に帰った。もう一人は単身赴任で東京に来ていて、頻繁に郷里には帰っている。残りの一人は自分で、そのまま在京だ。言い出した責任上、私が代表幹事となって、郷里にいなくてもIT等を駆使して、リモートで同窓会の準備ができるものか実験することにした。

 その後、開催予定の前年のうちに郷里でのプチ同窓会として幹事会を開催し、十余名の参加を得て、同窓会開催への気勢を挙げた。まずはそのメンバーからの情報を元に名簿作りを進めていたが、今ではそこから広がった新たに見つかったメンバーが色々と情報を挙げてくれる様になった。私はその情報に対し、せっせとハガキを送ったり、ショートメールを打ったりして、返信を待つ。そこからまた輪が広がっていく。Webサイトに同窓生の消息確認状況を鍵付きで公開して、誰の情報が分かっていて、誰の情報を探しているのかを見られるようにしている。

 返信をくれる多くが地元に残っていて、ほとんどが会への参加を表明し、開催を喜んで、私達への感謝の言葉が添えられている。郷里を離れている人でも、帰省のタイミングと合うので、参加したいと伝えてきている。これらが私達の活動のモチベーションになっている。会費の数千円なって、考えてみれば微々たるものだ。それ以上に、時間を費やし、手間を掛けて、同窓生の消息を皆で探る。そんなことをしてまでも会を成功させて、皆に会いたいと思って活動している。そのエネルギーたるや相当のものだ。おそらく、今回行う同窓会以降に、さらに人を集めて、という会の開催は難しいだろう。むしろ、またとない規模での開催を目指さないと意味が無い。改めて思う、「仲間は財産」だと。

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    “小学校の同窓会” への1件のコメント

    1. hironori@hideshima.org より:

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