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クラス替え

 小学校では奇数学年で、中学校と高校では毎年クラス替えが行われた。そんな中、やはり小学校でのクラス替えが印象深い。基本的に奇数学年から偶数学年への進級では同じクラスメンバーのまま、しかも異動がなければ、担任の先生もそのまま持ち上がりとなる可能性が高い。私の場合もこのパターンで小学校は三人の先生に二年ずつ受け持ってもらった。

 毎年だと慣れてしまうが、二年というサイクルが子供心に新鮮だった。特に初めてのクラス替えであった三年生の時は前の晩からドキドキしていたような。教室には入らずに、体育館に集められ、次々に新しいクラス別に名前が呼ばれる。名前を呼ばれるごとに荷物を持って例に並ぶ。前後で握手しあったり、お互い指を差し合ったりした。

 その後、各クラスの担任の先生が発表される。まあ、このクラス分けを仕切っているのは新学年の先生に違いないのだが、クラスの数と先生の数が合わないときがある。発表された先生の名前に聞き覚えがない。「三組のS先生は今度新しく来られる先生です」、と説明がなされた。そうだ、僕は三年三組だった。その先生は男なのだろうか?、女なのだろうか?。三組の列を中心にざわつく。

 始業式の場で各クラス担任の名前が発表される。フルネームで紹介されるので、ここでS先生が女であることが分かった。始業式に続いてそのまま、辞任式が行われる。異動になって別の学校に移る先生が次々に紹介される。代わって赴任してくる先生も今頃元の小学校で辞任式に臨んでいるはずだ。結局、始業初日は新しい先生の顔を見ることなく終わった。

 学年四クラスであるため、旧学年から同じメンバーはそれぞれ二五%ということになる。しかし、最近は少子化のため、我が子が通っている小学校はほとんどが二クラスしかない。クラス替えの緊張感もきっと希薄なんだろうな、と思う。ところでクラス分けって、誰がどうやって決めているんだろうか?。

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